現代は情報が溢れ、多様な価値観が入り乱れる時代です。SNSや職場、友人関係、家庭…さまざまな場所で「こうあるべき」「これが普通」という声に囲まれていませんか?
- 「本当はこうしたいのに、周りが許してくれない」
- 「自分の意見を言うと、浮いてしまう気がする」
- 「何を選んだら正解かわからない」
そんな生きづらさの根底には、「自分軸」が不明確であることが大きく関わっているかもしれません。
「自分軸」とは、「自分自身の価値観・判断基準」のことです。これがしっかりしている人は、他人の意見に左右されすぎず、自分の意思で選択し行動できます。
私も、先天性の難聴というハンディを抱えつつ、ずっと他人軸で生きてきました。しかし「自分軸」を意識してから、人生がぐっと楽になり、前向きに動けるようになったのです。
本記事では、「自分軸」の本質理解から、具体的な作り方まで、心理面や行動例も交えて徹底解説しますので、最後までご覧ください。
自分軸とは何か? なぜ作るべきか?
■ 自分軸の意味と他人軸との違い
- 自分軸:自分の価値観・感情・信念に基づいて決断や行動をする軸
- 他人軸:他人の期待や評価、社会の常識に沿って動く軸
自分軸がしっかりしていると、自分の人生に責任が持てます。逆に他人軸ばかりだと、常に外部の評価に振り回され、心が不安定になりやすいです。
■ 自分軸がないとどうなるか?
- 「人に嫌われたくない」と本音を隠す
- 「○○しなければならない」という義務感に縛られる
- 選択に迷い、行動できずに時間だけが過ぎる
- ストレスや疲労が蓄積し、自己否定に陥る
私自身も、難聴のハンディがあったため「迷惑をかけたくない」と自分の感情を抑え込み、いつも不安と孤独感に苛まれていました。
■ 自分軸があるとどんな良いことが?
- 他人の評価に左右されず、自分の人生に主体的になれる
- 意思決定がスムーズになり、迷いが減る
- ストレス耐性が上がり、精神的に安定する
- 自分に正直になれるから、人間関係も健全になる
自分軸が曖昧になる3大原因
1.周囲の期待や評価に過剰に反応する
幼少期から「良い子であれ」「頑張らなければ愛されない」と教育されてきた場合、他人の期待を優先しがちです。私もそうでしたが、難聴のため「理解されたい」という思いが強くなり、他人軸が強化されていました。
2.自分の感情を否定してきた経験
「泣いてはいけない」「怒ってはいけない」と感情を押し殺して育つと、自分の心の声が分からなくなります。結果、どんな感情が本音なのかが曖昧になり、自分軸形成が難しくなります。
3.情報過多で何が自分らしいか迷う
SNSやネットで価値観が多様化しすぎて、「正解」が分からなくなります。他人の成功例や意見に振り回され、混乱してしまうこともあるのではないでしょうか。
自分軸の作り方【5ステップ徹底解説】
ここでは、自分軸の作り方を5ステップで解説していきます。
ステップ1|心の底の本音を「殴り書き」で掘り起こす
■ なぜやるのか?
「本音」とは、理屈抜きであなたの心の奥底で感じている感情や願望のこと。
他人の顔色を伺ううちに、分からなくなっていることが多いからです。
■ どうやるのか?
- 静かな場所でノートやスマホに書く
- 綺麗な言葉を使わなくてOK
- 「○○が嫌だ」「○○が苦しい」「本当は○○したい」など思うまま書く
- 書き続けていくうちに、自分の心が整理されていく
■ 私の体験談
私は社会人1年目、上司に従いながらも「このまま10年続くのは嫌だ」と心から思いました。その思いをノートに何時間も書き出したことで、人生を変える原動力が生まれました。
ステップ2|本音に「小さくても従う」習慣をつける
■ なぜやるのか?
本音に従う行動を積み重ねることで、「自分の心に正直でいいんだ」と心が変わっていきます。行動が変われば、考え方や自己肯定感も変化します。
■ 実践例
- 本当は行きたくない飲み会を断る
- 食べたいものを我慢せず食べる
- 「今日は疲れたから休みたい」と言う
- 小さなNOを言ってみる
■ 注意点
最初は罪悪感が出るかもしれませんが、慣れれば自己肯定感が上がります。自分の本音に素直に従ってみましょう。
ステップ3|自分の意見を「言葉にして」表現する
■ なぜやるのか?
頭の中のモヤモヤを言語化し、他者に伝えることで、自分の価値観をさらにクリアにできます。また、自分の意見に自信がつき、他人軸から自分軸へシフトしやすくなります。
■ 実践方法
- 家族や友人に自分の考えを話す練習をする
- 日記やブログ、SNSで文章にする
- 会議やミーティングで一言でも意見を言う挑戦をする
■ 効果
「言語化する」過程で自分の考えが整理され、ぶれにくくなります。
ステップ4|日常の小さな意思決定を「自分で」行う
■ なぜやるのか?
意思決定の習慣が自分軸を鍛えます。誰かに頼りすぎると、判断力や責任感が育ちません。
■ 具体例
- 今晩の食事は何にするか自分で決める
- 休日の予定を自分で立てる
- 仕事の進め方を自分で考えてみる
■ 効果
決めるたびに、「自分で人生を動かしている」という感覚が強まります。
ステップ5|「得かどうか」より「面白そうか」で判断する
■ なぜやるのか?
人は「損得」で生きるとリスクを恐れすぎて挑戦できなくなります。一方、「面白そう」という直感は、自分軸に根ざした感性だからです。
■ 実践例
- 新しい趣味に挑戦する
- 仕事で未経験分野にチャレンジする
- 直感で行きたい場所へ行ってみる
■ ポイント
失敗を恐れず、心のワクワクを優先して選択しましょう。
自分軸を育てるための【心の整理法】3選
自分軸は作って終わりではなく、日々育てていくものです。ここでは継続的に自分軸を強化するためのコツを紹介します。
定期的に「振り返りノート」をつける
自分の感情や選択を日記やノートに書き残すことで、自己理解が深まります。
「今日の自分の選択は自分軸に沿っていたか?」を問いかける習慣を。
自分を責めない習慣をつける
完璧な人間はいません。失敗したり、他人軸に戻ることもあります。
そんな時に「自分を責める」のではなく、「今はまだ成長途中」と受け入れるマインドセットが大切です。
他者と比較しすぎない
SNSの発信や友人の成功を見て落ち込むことは多いですが、他人は他人。
自分は自分のペースで、自分の軸に従って進めばOKです。
まとめ|今日からできる「自分軸の作り方」
自分軸を作ることは、人生の地図を自分で描くことと同じです。最初は迷ったり、不安になったりするかもしれません。
ただ、下記5つのステップを丁寧に積み重ねることで、確かな「自分軸」が育っていくはずです。
【自分軸の作り方5ステップ】
- 心の底の本音を殴り書きで見つける
- 小さな本音行動をしてみる
- 自分の意見を言葉にして発信する練習をする
- 日々の意思決定を自分で行う習慣をつける
- 得かどうかより「面白そうか」で判断してみる
あなたの人生はあなただけのもの。
他人の価値観に縛られず、自由にのびのび生きるために、ぜひ今日から自分軸作りを始めてみてください。
もし具体的にどこから手を付けたらいいかわからなければ、まずは「ノートに本音を書き出す」ことから始めてみましょう。
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