【フルリモート勤務完全ガイド】住む場所が自由になると幸福度があがる

「通勤がつらい」「働く場所に縛られたくない」「もっと自由な生活を送りたい」──そんなふうに感じたことはありませんか?

かつての私もそうでした。満員電車に疲れ果て、首都圏の家賃の高さにため息をつきながら、「もっと柔軟な働き方はないのか?」と模索し続けてきました。ようやくたどり着いたのが「フルリモート勤務」という働き方です。

そして気づいたのです。
フルリモートとは単なる「通勤ゼロ」ではなく、「住む場所・働く時間・人生の優先順位を、自分で選べる自由」を手にすることだと。

もちろん、孤独感や自己管理の難しさといった課題もありますが、それを上回る大きな恩恵があるのです。

本記事では、4年以上フルリモートで働いてきた私が、自身の体験とリサーチをもとに、「フルリモート勤務のリアルなメリット・デメリット」から「必要なスキル5選」「実現に向けた3つのルート」まで、完全ガイドとしてまとめましたので、最後までご覧になってみてください。

目次

フルリモート勤務は働く場所が自由

フルリモート勤務とは

オフィスに勤務せずに自宅やコワーキングスペースなど、オフィス以外で働く働き方のことフルリモート勤務といい、場所を選ばずに働くことが可能です。

柔軟な働き方の種類

フルリモート勤務は柔軟な働き方の一つで、フルリモート勤務以外の柔軟な働き方として、働く時間が柔軟なフレックス、オフィス勤務とリモート勤務を組み合わせたいハイブリット勤務などがあります。

柔軟な働き方に関しては以下の記事で解説しています。
【柔軟な働き方とは】4年のフルリモート実践で見えた「自由な働き方」の本質と現実

フルリモート勤務のメリット

フルリモート勤務3年以上の私が、フルリモート勤務のメリットをお伝えします。

住む場所の制約がなくなる

働く場所が自由になるため、住む場所に制限がなくなります。そのため、これまで首都圏に住んでいた人が地方に移住することも可能です。

私自身はフルリモート勤務が可能になったタイミングで神奈川から新潟に移住しています。移住して生活コストが下がり幸福度があがったので、移住して本当に良かったと思っています。

住む場所に関しては以下の記事で解説しています。
【住む場所】人生にモヤモヤするなら住む場所を変えろ!幸福度を上げるためのロードマップ

活用できる時間が増える

毎日の通勤がなくなるので、満員電車に揺られることも車で渋滞にハマることもなくなります。よって仕事以外に使える時間が増えるため、新しいことにチャレンジしようという余裕が生まれます。

私自身は浮いた時間でジムに通う、読書に励むなど、自己研鑽に充てる時間が増えました。

通勤時間の有効活用方法に関しては以下の記事で解説しています。
【電車・車・徒歩】通勤時間が“成長のゴールデンタイム”になる!手段別・活用術

自己投資のお金を捻出しやすくなる

基本的には家で仕事することになるため、仕事の後に飲みに誘われることが物理的にありません。そのため、これまで突然業務後に誘われた付き合いの飲みでお金を消費していたものがなくなります。

以前オフィスに出社していた際は飲み会で1回¥5,000~20,000の出費が発生していたこともありましたが、現在は浮いたお金を自己投資に回すことができています。

自己投資に関しては以下の記事で解説しています。
【やってよかった自己投資】累計300万円で学んだ人生を変える投資10選&地雷回避法

フルリモート勤務のデメリット

フルリモート勤務はメリットばかりではありませんので、デメリットもお伝えします。

会社への帰属意識が薄まり、一体感を得にくい

オフラインで顔を合わせてのコミュニケーションがなくなるので、会社に所属しているという意識がオフィス勤務している時よりも薄まります。そのため、自分軸を持ちながら取り組めない人にとってはしんどいかもしれません。

加えて、チームでの一体感を得たい人や何かを共につくりあげる実感を大切にしている人にとっては働く満足度が下がるかもしれません。フルリモート勤務になると物理的な帰属意識が薄まるので、物理的にチームでやっているという一体感は得づらいです。

直接指導してもらう機会が減る

オフィスにいればわからないことを直接聞きたいタイミングで聞きやすかったりしますが、フルリモート勤務になるとチャットで聞くかWEB会議で聞くしかありません。

まだまだ社会人経験が浅い人、未経験職種の何かにチャレンジしていこうと考えている人、テキストコミュニケーション中心になることに抵抗がある人にはオススメしません。

ある程度自分のスキルや成果にコミットする姿勢に自信があり、人とワイワイやるよりも自分軸を持って働きたい人にとってはこの上ない環境だと思います。

仕事とプライベートのオン、オフがつけにくい

ずっと家にいると、仕事なのかプライベートなのか境目がわかりづらくなります。特に、1Kの部屋に住んでいて部屋が1つしかない場合、ご飯を食べるのも寝るのも仕事するのもその部屋になるため、なおさらオンオフがつけづらくなります。

私がやっている対策は、2部屋以上ある家に住んで仕事部屋をつくることです。仕事する部屋、寝室、ご飯を食べるところ、全て部屋を分ています。部屋を分けることでメリハリもつけやすくなります。

運動不足になりやすい

毎日家で仕事していると、意識しないとすぐに運動不足になります。毎日の通勤が意外にもいい運動になっていたのです。私は運動不足にならないように朝散歩、週に2~3回は運動するように心がけています。

人と交流したい欲が高まる

ずっと家にいると、オンラインでしか人と交流しないため、人と交流したい欲が高まります。友人に会ったり、何かのコミュニティーに属したり、定期的にオフラインで人と会う時間をつくるのがおすすめです。

フルリモート勤務のデメリットに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
【フルリモート5年目】フルリモートのデメリット5選|後悔する前に知っておきたい向き不向きと対策

フルリモート勤務を実現させる方法

フルリモート勤務歴5年目の私が、フルリモート勤務を実現させる方法をお伝えします。

フルリモート勤務できるだけのスキルや経験を磨く

フルリモート勤務をするためには、オフィス勤務するよりもスキルや経験が求められます。スキルや経験がある状態でフルリモート勤務した場合と、スキルや経験がない状態でフルリモート勤務した場合では充実度が変わってきます。

フルリモート勤務するだけのスキルや経験が備わっているかを確認するためには、あなたがフルリモート勤務したい職種のフルリモート求人を10件以上確認し、必須要件を満たしているか確認してみてください。

フルリモート勤務をするために必要になってくるであろうスキルや経験が不足していると感じた場合、まずはスキルや経験を積むことを優先させたほうがよいでしょう。

現職でフルリモート勤務できないか交渉

あなたがもしフルリモート勤務をしたいと思い、現職の業務内容的に物理的にリモート勤務可能なのであれば(会社が認めてくれるかどうかは関係なく)、会社にフルリモート制度があるか確認し、なければフルリモート勤務をさせてもらえないか交渉してみましょう。

私自身の場合、以前勤めていた会社でビジネス職でのフルリモート勤務は前例がありませんでしたが、交渉した結果フルリモート勤務を認めてもらえました。

柔軟な会社だったのと、まだまだ某ウイルスの影響力が高かったタイミングだったのと、私自身がほんの少し成果にコミットしてきたおかげだと捉えています。(運が良かったです)

フルリモート勤務ができる会社に転職する

現在勤めている会社の業務内容が物理的にリモートでできる業務内容ではなかったり、会社にフルリモート勤務の制度がなかったり、会社に交渉してもフルリモート勤務が不可であれば、会社員を続けるのであれば転職するしかないでしょう。

転職エージェントを活用する場合はフルリモート勤務が必須条件だと事前に伝えたうえでフルリモート勤務可能な求人があるのか確認して進め、自分で進める場合はWantedlyなどのダイレクトリクルーティングサービスをうまく活用して進めていきましょう。

フルリモートを実現する手段に関しては以下の記事で解説しています。
【実体験者が語る】フルリモートを実現する5つの手段:会社交渉から独立まで徹底解説

フリーランス,経営者として独立する

フリーランス、もしくは経営者として独立した場合、働く場所も働く時間も自分で決めることができるため、フルリモート勤務が可能です。独立するのはメリットもデメリットもあるため、慎重に判断していきましょう。

会社員をやりながら副業を始めて、軌道にのったタイミングでフリーランスになるという方法もあります。

フルリモート勤務での必須スキル5選

フルリモート勤務歴3年以上でフルリモート勤務ながら社内表彰された経験もある私が、フルリモート勤務での必須スキル5選をお伝えします。

1.セルフマネジメント

自分で自分を律することができない人は、フルリモート勤務をしない方がよいでしょう。

・仕事中なのに家にいるからといって長時間仕事以外のことをし始める。
・業務中なのにフラット遊びに行ってしまう。
・やらないといけない業務があるのに、手につかずPCと向き合ってはいるが何も業務が進んでいない。

「バレないだろう。」と思って上記の行動をする人は給料泥棒と一緒です。勤務時間が定められているのであれば、その勤務時間働くことの対価として給料が支払われるはずです。

自分で自分を律して在宅環境で業務できないのであれば、オフイスに行って強制的に業務ができる状態にすることをおすすめします。

2.自走スキル

フルリモート環境だとオフィス勤務に比べて誰かが手取り足取り教えてくれるわけではなく、直接他の人が仕事している様子を見ることはできないため、自分で考えて走る力が必要です。

良きお手本がすぐ近くにいて、そのお手本を目指して成長したい、という人には向いていません。自分でお金払ってでも知識や経験をとりにいって自己研鑽をして、自己研鑽で得たスキルや能力を本業で活かしていこうという気持ちがないと厳しいかもしれません。

3.テキストコミュニケーションスキル

フルリモート勤務の場合は基本的にコミュニケーションはチャットかメールかWEB会議になるため、テキストコミュニケーションスキルが必要不可欠です。

文章を読んで相手の意図を掴めないことが多かったり、文章でうまく自分の意図を伝えられないことが多かったりすると、円滑なコミュニケーションができず業務に支障をきたします。

テキストコミュニケーションは慣れな部分もありますが、根本的に「文章を読む」「書いて伝える」というスキルが人並み以上にないと厳しいものがあるかもしれません。

4.信頼関係構築スキル

もしあなたがフルリモート勤務の正社員を雇う経営者だとしたら、フルリモート勤務で雇った正社員が「ちゃんとサボらずに仕事してくれているのかな。」と心配になるはずです。

そういった心配をさせないぐらいに「この人はフルリモート勤務でもサボらずに仕事をしてくれる。」と思われるような振る舞いをできるかどうか、信頼関係を築けるかどうかは重要です。

5.最低限のITスキル

フルリモート勤務の場合、基本的にはPCで様々なITツールを活用しながら業務を行うため、最低限のITスキルは必要です。ただし、ITスキルは慣れの部分もあるため、現段階でITスキルが低いからと言って悲観することはありません。

私自身はIT企業に入社する前はスプレットシートの使い方すら知らなかったですが、今では人並み程度にはITツールを活用できるようになりました。

フルリモートで成果を出すためのスキルの詳細は以下の記事で解説しています。
【フルリモート5年目が厳選】成果を出すために必須の5つのスキルと磨き方

まとめ

オフィスに勤務せずに自宅やコワーキングスペースなど、オフィス以外で働く働き方のことフルリモート勤務といい、場所を選ばずに働くことが可能です。

フルリモート勤務のメリット

住む場所の制約がなくなる
活用できる時間が増える
自己投資のお金を捻出しやすくなる

フルリモート勤務のデメリット

会社への帰属意識が薄まり、一体感を得にくい
直接指導してもらう機会が減る
仕事とプライベートのオン、オフがつけにくい
運動不足になりやすい
人と交流したい欲が高まる

フルリモート勤務を実現させる方法

フルリモート勤務できるだけのスキルや経験磨く
現職でフルリモート勤務できないか交渉
フルリモート勤務ができる会社に転職する
フリーランス,経営者として独立する

フルリモート勤務での必須スキル5選

1.セルフマネジメント
2.自走スキル
3.テキストコミュニケーションスキル
4.信頼関係構築スキル
5.最低限のITスキル

フルリモート勤務は、単なる働き方の選択肢にとどまらず、人生そのものの自由度を高めてくれる大きな一歩です。
確かに課題もありますが、うまく向き合い、必要なスキルを身につけることで、「自分の人生を自分でデザインする」感覚が得られるでしょう。

場所や時間に縛られず、自分の価値観を大切にした働き方を叶えたい方にとって、フルリモートは強力な選択肢になり得ます。今ある環境に違和感を覚えたら、一度立ち止まって、自分にとって本当に心地よい働き方を考えてみてください。

自己理解を深めていきたい人には、以下も記事もおすすめです。

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この記事を書いた人

都内の高層ビルで営業職として飛び込み営業やテレアポを経験し、社内表彰を受賞。
その後、新潟へ地方移住し、自然に囲まれた環境でフルリモートワークを開始。
フルリモート環境でも成果を継続的に出し、移住後も社内表彰を経験しています。

営業経験を活かし、地方移住やフルリモートワークによる働き方改革に取り組みながら、リアルな体験やノウハウを発信しています。

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