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【柔軟な働き方とは】4年のフルリモート実践で見えた「自由な働き方」の本質と現実

「柔軟な働き方」という言葉を耳にすることが増えました。人生100年時代、そして働き方の多様化が進む現代において、私たちはどのようなキャリアを築き、どのように働くべきでしょうか。

私自身、4年以上にもわたり地方からフルリモートで勤務を続けてきました。この経験を通じて、場所や時間に縛られない働き方の可能性を肌で感じています。

本記事では、柔軟な働き方の種類や私自身の経験も踏まえながら、最終的にどのような選択肢が最も「自由」な働き方を実現できるのかについて深掘りしていきますので、最後までご覧ください。

目次

柔軟な働き方を構成する3つの要素

「柔軟な働き方」と一言でいっても、具体的にどのような要素が含まれるのでしょうか。私は大きく以下の3つの要素に分けられると考えています。

  1. 働く場所の自由・柔軟性
  2. 働く時間の自由・柔軟性
  3. 取り組む業務の自由・柔軟性

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 働く場所の自由・柔軟性

働く場所が自由であれば、どこに住むか、どこで働くかを自分で決められます。例えば、都心に住む必要はなく、自然豊かな地方に拠点を置いたり、海外に滞在しながら仕事をすることも可能です。

一方で、「柔軟」な働き方としては、会社への出社義務がありつつも、週に数回は在宅勤務が可能といったケースも含まれます。この場合、完全に場所にとらわれないわけではありませんが、通勤の負担を軽減したり、自宅で集中して仕事に取り組む時間を作れるメリットがあります。

2. 働く時間の自由・柔軟性

働く時間が自由な働き方では、いつ仕事をしても問題ありません。朝型の人は早朝から、夜型の人は深夜からといったように、自分の生活リズムや集中しやすい時間帯に合わせて働くことができます。

「柔軟」な働き方としては、フレックスタイム制が挙げられます。これは、会社が定めた「コアタイム(必ず勤務しなければならない時間帯)」はあるものの、その前後の時間帯は個人の裁量で働く時間を調整できる制度です。私もフルリモート勤務時代、コアタイムありのフレックス制度を活用していました。これにより、午前中に病院に行ったり、平日の日中に役所の手続きを済ませるなど、プライベートとの両立がしやすかったです。

3. 取り組む業務の自由・柔軟性

働く場所や時間だけでなく、「どんな業務に取り組むか」という点も柔軟な働き方においては重要です。

例えば、フリーランスであれば、自分自身で仕事内容を選び、興味のある分野や得意なスキルを活かせる業務に集中できます。会社員の場合でも、ある程度の裁量権があれば、目標達成のためにどのようなアプローチで業務を進めるかを自分で決めることができます。

柔軟な働き方を実現する雇用形態と制度

柔軟な働き方を望む場合、必ずしもフリーランスになる必要はありません。様々な雇用形態や会社の制度によって、それぞれの形で自由度を高めることができます。

正社員

「正社員=堅苦しい働き方」というイメージがあるかもしれませんが、近年では正社員でも柔軟な働き方を実現できる企業が増えています。

私自身、地方からフルリモート(完全在宅勤務)かつフレックス制度(コアタイムあり)の正社員として働いていました。この働き方のおかげで、働く場所は完全に自由になり、働く時間もコアタイム以外の時間は調整が可能でした。さらに自由度が高い働き方を求めるなら、フルリモートかつフルフレックス(コアタイムなしで、どの時間に働いてもよい)の働き方も選択肢となります。

また、意外と見落とされがちなのが、休日の日数や有給休暇の取りやすさです。せっかく柔軟な働き方を選んでも、休みが少なかったり、有給休暇を取りにくい環境では、プライベートの充実が難しくなります。

私は有給休暇を比較的自由に取得できたため、プライベートの時間も大切にできました。有給休暇の取得が義務化されたとはいえ、実際に自由に取れるかどうかは会社によって大きく異なります。

業務委託(請負契約)

業務委託の中でも、請負契約は成果物に対して報酬が支払われるため、働く時間や場所にとらわれない働き方がしやすいのが特徴です。例えば、Webサイト制作や記事執筆、システム開発など、納期までに成果物を納品できれば、いつどこで作業しても自由なケースが多く見られます。

パート、アルバイト

パートやアルバイトはシフト制が多いため、働く時間が固定される傾向にあります。しかし、シフトの融通が利く職場であれば、休みを調整しやすいというメリットもあります。

柔軟な働き方を実現する主な勤務形態

正社員として柔軟な働き方を目指す際に、特に注目すべき勤務形態をいくつかご紹介します。

フルリモート勤務

フルリモート勤務は、働く場所を完全に問わない働き方です。会社への出社が一切不要なため、都心に住む必要がなく、地方や海外など、どこからでも仕事ができます。私はこのフルリモート勤務のおかげで、地方で暮らしながら、都心の企業で働くという理想の働き方を実現できました。

ハイブリッド勤務

ハイブリッド勤務は、出社とリモート勤務を組み合わせた働き方です。例えば「週4日出社、週1日リモート勤務」といった形です。出社日があるため、基本的には会社に通える範囲に住む必要があります。

近年では、特定のウイルス感染症の5類移行や、経営者の意向、マネジメントコストの観点から、ハイブリッド勤務が主流になりつつある印象を受けます。地方に住みながら月に1〜2回首都圏の会社に出社するといった、少し変則的なハイブリッド勤務も難しくなっている印象です。

フルフレックス

フルフレックスは、働く時間を完全に問わない制度です。会社への出社が必要な日でも、自分の裁量で始業・終業時間を決めることができます。

フレックス(コアタイムあり)

先ほども触れましたが、フレックス(コアタイムあり)は、必ず勤務すべき時間帯(コアタイム)が設定されており、その前後の時間帯(フレックスタイム)は個人の裁量で勤務時間を調整できる制度です。例えば、「コアタイム10時〜16時、フレックスタイム7時〜10時、16時〜22時」で実働8時間の場合、8時から17時まで働くといった調整が可能です。

裁量労働制

裁量労働制は、「働いた時間の長さ」ではなく「成果」に対して報酬が支払われる制度です。労働者が仕事の進め方や労働時間を自分で決められるため、うまく運用できれば生産性向上が期待できます。

しかし、裁量労働制を導入している人ほど長時間労働になりやすいという課題も指摘されており、見直しが図られているのが現状です。時間ではなく成果に重きを置くという意味で柔軟性はありますが、労働時間管理の面では注意が必要です。

フルコミッション

フルコミッション(完全歩合制)は、自分が出した成果(契約件数、納品数など)に応じて給与額が決定するシステムです。基本給がないため、成果を上げなければ報酬は発生しません。

働く時間や場所が自由なことが多いですが、その分、短時間で効率的に成果を出す能力が求められます。成果さえ出せれば、非常に自由度の高い働き方が実現できる可能性があります。

結局、最も自由な働き方を追求するならフリーランスが一番

ここまで、様々な柔軟な働き方を見てきました。正社員としてのフルリモート勤務やフレックスタイム制、業務委託など、多くの選択肢があることがお分かりいただけたかと思います。しかし、真に「自由な働き方」を追求するのであれば、最終的にはフリーランスという選択肢が最も優れていると言えるでしょう。

なぜなら、フリーランスは、以下の3つの要素すべてにおいて、最も高い自由度を享受できるからです。

  • 働く場所の自由度: 完全に自分で選択できます。国内どこでも、海外どこでも、好きな場所で働けます。
  • 働く時間の自由度: 誰かに指示されることなく、自分で働く時間帯、労働時間を決定できます。自分のライフスタイルに合わせて仕事を進められます。
  • 取り組む業務の自由度: どんな仕事を受けるか、誰と仕事をするか、全て自分で決めることができます。自分の興味や得意分野、スキルを最大限に活かせる仕事を選べます。

会社員である限り、どれほど柔軟な制度が導入されていても、企業の方針や組織の枠組みに縛られる部分は少なからず存在します。例えば、急な出社命令が出たり、部署異動によって業務内容が変わったり、有給休暇の取得時期に制限があったりする可能性もゼロではありません。

フリーランスであれば、これらすべての決定権が自分自身にあります。もちろん、収入の不安定さや社会保障面での不安、自己管理能力の高さが求められるといった課題もあります。しかし、それらを乗り越えることで、真の意味で自分の人生を自分でデザインする働き方を手に入れることができるのです。

私自身のフルリモート勤務経験も、確かに場所と時間の自由度を高く享受できるものでした。しかし、業務内容については、会社員である以上、ある程度の制約があったのも事実です。本当に「何をやるか」まで自分で選びたい、という欲求が生まれたとき、フリーランスという選択肢が視野に入ってくるのは自然な流れでしょう。

もしあなたが、場所、時間、そして業務内容の全てにおいて、最大限の自由を手に入れたいと考えるなら、フリーランスという働き方を真剣に検討してみることをお勧めします。それは、あなたのキャリアだけでなく、人生そのものを豊かにする可能性を秘めているはずです。

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この記事を書いた人

都内の高層ビルで営業職として飛び込み営業やテレアポを経験し、社内表彰を受賞。
その後、新潟へ地方移住し、自然に囲まれた環境でフルリモートワークを開始。
フルリモート環境でも成果を継続的に出し、移住後も社内表彰を経験しています。

営業経験を活かし、地方移住やフルリモートワークによる働き方改革に取り組みながら、リアルな体験やノウハウを発信しています。

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