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SaaS業界に4年半在籍&地方でフルリモート,SaaS企業に転職する前に知っておきたいこと

「SaaS業界って、なんだかキラキラしていて自分とは縁がない気がする」
「東京の人たちが働く場所でしょう?」

そんな風に思っていたかつての自分に、今ならこう言えます。
「地方在住でも、フルリモートで、社内表彰を受けるくらい成果を出せる環境だった」と。

私は4年半以上SaaS企業で働き、シード期のスタートアップにも在籍。日本海が近くにある温泉街に住みながらフルリモートで成果を出し、実際に社内表彰も経験しました。

本記事では、そんな私が見てきたSaaS業界のリアルと、転職を検討するうえで知っておいてほしいポイントをお伝えしますので、最後までご覧ください。

目次

SaaS企業とは何か?

SaaS(Software as a Service)は、従来のようにソフトを購入してインストールするのではなく、インターネット経由で利用できるソフトウェアサービスを指します。
GmailやZoomのように、アカウントさえあればすぐに使えるのが特徴です。

このサービスを提供する会社が、いわゆるSaaS企業と呼ばれます。

SaaSのビジネスモデルの特徴

  • 月額・年額などのサブスクリプション型
  • 売り切りではなく、継続利用を前提とした設計
  • ユーザー数が増えれば売上が伸びる
  • 初期は赤字覚悟でシェア拡大を優先することも

このように、「顧客と長く関係を築くこと」が前提のビジネスであるため、誠実な姿勢と持続力が求められます。

SaaSの種類

SaaSは大きく2つに分類することができます。

ホリゾンタルSaaS

業界を問わず広く使えるサービス
(例:Slack、Notion、Zoom)

バーティカルSaaS

特定業界に特化したサービス
(例:カイポケ=介護、スパイダープラス=建設)

業界問わずに広く活用できるのか、業界に特化しているのかの違いです。

有名SaaS企業とサービス例

有名なSaaS企業とサービス例を表にしました。一度は聞いたことがあるサービス、活用したことがあるサービスもあるのではないでしょうか。

会社名サービス名ツールの種類
サイボウズキントーングループウェア・業務アプリ作成
SansanSansan / Eight名刺管理・営業DX支援
マネーフォワードクラウド会計 / クラウド請求書会計ソフト・業務管理
freeefreee会計 / freee人事労務会計ソフト・労務管理
SmartHRSmartHR人事・労務管理
SalesforceSalesforceCRM(顧客管理)
HubSpotHubSpotCRM・マーケティング自動化
ZoomZoomオンライン会議
NotionNotion情報共有・ドキュメント管理
AsanaAsanaタスク・プロジェクト管理

SaaS企業のビジネス職とは?

いわゆる「営業職」だけでなく、以下のように専門性が分化しています。
SaaS特有の分業型営業「The Model」体制を取る企業も多く、役割理解は必須です。

職種役割例
インサイドセールス(IS)商談創出(電話・メール)
フィールドセールス(FS)商談→クロージング
カスタマーサクセス(CS)導入支援・定着促進
マーケティングリード獲得・施策運用
BizDev(事業開発)新規市場開拓・提携
セールスイネーブルメント営業組織の教育・支援
パートナーセールス代理店との協業

※職種によってKPIや働き方が大きく異なるため、応募前に確認しましょう。

SaaS企業の「フェーズ」で見極める

スタートアップは企業のフェーズによって働き方や環境が大きく変わります。

フェーズ特徴
シード期カオス。プロダクト開発中
シリーズA組織化・採用強化期
シリーズB売上拡大。制度も整い始める
シリーズC以降安定成長・上場準備段階

私自身、シード期スタートアップにフルリモートで参画しましたが、正直「想像以上にハード」でした。それでも「地方にいながら最前線で価値提供できる」経験は大きな自信につながったと考えています。

SaaS業界ならではのリアルと注意点

1. 地方在住・フルリモートでも活躍可能

SaaSはネット経由の商談・支援が基本。地方にいても第一線で働ける環境が整っており、私は新潟からフルリモートで働き、社内表彰をしていただいたこともあります。

セールス職なのに「満員電車とは無縁」な働き方は、SaaSだからこそ実現できたことだと考えています。とはいえ、近年はフルリモートで働ける会社は減っていますので、一部リモートで首都圏で働くというのが現実的かもしれません。

2. 業界は意外と狭い。辞め方には注意

SaaS業界は転職が多い分、意外と横のつながりが強いです。また、転職活動をする際にリファレンスチェックを求められることもあるため、在籍期間中に同僚や上司と良好な関係を築いておいた方がよいでしょう。

変な辞め方をしてしまうと、次の転職先で不利益を被る可能性があります。転職先で現職と取引が始まるケースや、現職の方が別のSaaSの会社に転職して、あなたの転職先の会社と取引が始まるケースもあり得るからです。

SaaS業界に限らず、仕事はできうる限り最後まで誠心誠意尽くすことをおすすめします。

3. キラキラの裏にある「泥臭さ」

「スーツなし」「カフェワーク」「Slackでやりとり」──
見た目は自由でキラキラしているようにみえるSaaS業界ですが、成果へのプレッシャーは非常に高いというケースもあります。

日々数値と向き合い、顧客の成功に真摯に向き合う泥臭さが本質です。

SaaS業界に挑戦したい人へ

SaaS業界は、数字に強く、変化を楽しみ、顧客課題に真剣に向き合える人にとって、非常にやりがいのある環境です。

一方で、フェーズによっては制度も未整備で、成果重視の環境に疲弊する可能性もあります。だからこそ、自分に合う企業や職種を選ぶ「情報と準備」がカギになります。

もしあなたがSaaS業界に挑戦したいと感じているのであれば、SaaS業界に特化している転職エージェントを活用することをおすすめします。


SaaS転職におすすめのエージェント3選

すべて私自身が活用したことがある転職エージェントで、友人や知人にもおすすめしているSaaS業界に特化した転職エージェントを3つに絞ってご紹介します。

エージェント名特徴
マーキャリ(MARCARRY)SaaS×営業に特化。自己分析・セミナーが充実 ▶ https://marcarry.jp/
9Eキャリア若手営業向け。SaaS求人多数で丁寧なサポート ▶ https://www.9e-career.com/
SaaSエージェントCSや営業企画、セールスイネーブルメントに強い ▶ https://saasagent.jp/

どれか一つではなく、3つすべて無料面談を行ってみて、比較検討することをおすすめします。

まとめ

SaaS業界は、「自由そう」「おしゃれ」などのイメージと、「実際にやるべきこと」のギャップが大きい業界です。

しかし、地方でもフルリモートで働きながら、プロフェッショナルとして活躍できる可能性がある稀有な業界でもあります。(2025年7月現在は以前よりもリモート可能な会社は減ってはいます。)

挑戦を考えている方は、見た目の印象ではなく、「業界構造」と「自分の適性」を照らし合わせて、冷静に判断してみてください。

SaaS業界に特化した転職エージェント3つに無料相談を行ってみて、そもそもSaaS業界への転職を目指すのかどうかも含めて検討してみるといいでしょう。

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この記事を書いた人

都内の高層ビルで営業職として飛び込み営業やテレアポを経験し、社内表彰を受賞。
その後、新潟へ地方移住し、自然に囲まれた環境でフルリモートワークを開始。
フルリモート環境でも成果を継続的に出し、移住後も社内表彰を経験しています。

営業経験を活かし、地方移住やフルリモートワークによる働き方改革に取り組みながら、リアルな体験やノウハウを発信しています。

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