「このままでいいのかな」「もっと自分らしい生き方があるはずなのに」
そう感じながら、漠然とした不安を抱えていませんか?
過去の選択に後悔したり、未来への一歩を踏み出せずに立ち止まってしまったりすることは、決して珍しいことではありません。
そんな漠然とした悩みを解決し、「本当の自分」を深く理解する手助けをしてくれるのが、自分史です。私自身、自分史を書き始めてから、過去の出来事の点と点が繋がり、現在の自分の思考パターンや行動原理がクリアになり、人生に対する自己肯定感が高まりました。
本記事では、自分史を書くことの意義から具体的な書き方、そしてその活用法までを詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
自分史とは?その意義と目的
自分史とは、あなたが生まれてから現在に至るまでの経験、感情、学び、そして成長の軌跡を記した、あなただけの個人的な歴史書です。単なる出来事の羅列ではなく、それぞれの経験から何を感じ、何を学び、どのように変化してきたのかを内省するプロセスそのものが、自分史の核心にあります。
自分史を書くことで得られること
自分史を執筆する過程で、あなたは想像以上に多くの「気づき」と「恩恵」を得られはずです。
- 自己理解の深化: 過去の選択や感情を振り返ることで、現在の自分の価値観や行動パターンがどこから来ているのかを明確に理解できます。
- 人生の棚卸しと新たな発見: 忘れかけていた出来事や、当たり前だと思っていた日常の中に、新たな意味や価値を見出すことができます。
- 未来への指針の確立: 過去の成功体験や失敗から学び、将来の目標設定や課題解決へのヒントを得られます。
- 家族や次世代への継承: あなたの人生経験、知恵、想いを家族や大切な人々に伝える貴重な財産となります。
こんな人におすすめ!自分史の書き方
自分史を書くのをおすすめしたい人と、具体的な書き方をお伝えしていきます。
自分史を書くのをおすすめしたい人
- 自分を深く見つめ直し、新たな自分を発見したい方。
- 人生の節目(就職、結婚、子育て、定年など)を迎え、これまでの歩みを整理したい方。
- 将来の目標が漠然としている、あるいは新たな挑戦を考えている方。
- 家族や親しい人々に、自分のルーツや想いを伝えたい方。
書き始めるためのステップ
以下のステップで自分史を書き始めてください。
- 目的の明確化: なぜ自分史を書きたいのかを考えましょう。
- 情報収集: 写真、日記、手紙、卒業アルバムなど、過去を呼び覚ます資料を集めます。
- 時間軸の設定: 幼少期、学生時代、社会人時代など、おおまかな時代区分を設定します。
- 場所の確保: 集中して執筆できる静かな環境を整えましょう。
- 書き出す:実際に書き出していきましょう。紙が好きな人は紙に、スマホやPCで打ち込みたい人はタイピングを、自分が取り組みやすい方法でまずは書き出してみてください。
自分史の構成要素と執筆のポイント
自分史の構成要素と執筆ポイントをお伝えしていきます。
構成要素
自分史は、決まった形式があるわけではありませんが、以下の5つの要素を含めるとより豊かな内容になりますので、ぜひ盛り込んでみてください。
1.幼少期から現在までの人生の流れ: 年表形式で主要な出来事を書き出し、そこからエピソードを広げていくとスムーズです。
2.人生における重要な出来事やターニングポイント: 転機となった出来事、出会った人々、その時の感情や決断を詳細に記述します。
3.人との出会いと別れ、そこから得た学び: 友人、家族、恩師など、あなたに影響を与えた人々との関係性を振り返ります。
4.学業や仕事における経験と成長: どんな目標を持ち、どんな困難を乗り越え、何を学んだかを具体的に記述します。
5.自身の価値観や信念がどのように形成されたか: どのような経験が、今のあなたの考え方や行動に繋がっているのかを探ります。
執筆のポイント
実際に自分史を執筆する際のポイントです。
1.五感を意識する: 当時の景色、匂い、音、触感、味覚などを思い出し、具体的な描写を心がけましょう。
2.感情を正直に表現する: 喜び、悲しみ、怒り、悔しさなど、その時の感情をありのままに書き出します。
3.自分自身に問いかける: 「なぜその時そうしたのか?」「何を感じたのか?」「そこから何を学んだのか?」と問いかけながら深掘りしましょう。
4.完璧を目指しすぎない: 最初から完璧な文章を書こうとせず、まずは書きたいことを書き出してみましょう。
5.定期的な見直し: 一度書いた後も、時間が経ってから読み返し、加筆修正することで、より深みが増します。
自分史の活用方法
完成した自分史は、単なる記録以上の価値を持ちます。
1.新たにやりたいことを見つける:過去の経験から得た教訓を活かし、未来の計画を立てる際の参考にします。忙しい日々を過ごしているとあえて時間をとって自分の過去を振り変える時間はなかったり、自分が何をしたかったのか、 何をして喜ぶのかがわからなくなったりします。
自分史を作成して過去に心が動いたできごとから、自分が新たにやりたいことを見つけるきっかけにすることができるでしょう。
2.終活の一環: 誰しもに平等に与えられていることとして、人生には限りがあるということです。もし、人生が永遠に続くものなのであれば、一瞬一瞬を大事に一生懸命になれるでしょうか。
自身の人生を振り返り自分史を作成することで、残りの人生をどう生きたいかを考えるきっかけになるはずです。この文章を読んでいただいているのも何かのご縁かもしれないので、ぜひ「どう最後を迎えたいか」自分史を作成しながら考えて書き出してみてください。
3.家族や親しい人々との共有: 家族や親しい人との関係性、自分自身の人生をどこまで曝け出すのか、自己開示していくのかという部分はありますが、曝け出すことで、あなたの人生を知ってもらうことで、より深い絆が生まれることがあります。
ここは一長一短があるので、より深い関係になりたいと思う人には共有する、全て共有することに抵抗があれば一部分のみ共有してみるといいかもしれません。
自分史からうまれた行動変容(の助シュンの実体験)
私自身、自分史を書いたことで行動の変化がありました。
自分史を書いたきっかけ
私が自分史を書いたのは、キャリアの方向性に迷っており、「今後の人生このままでいいのだろうか、このままでは終わりたくない。」と漠然とした不安と希望を抱えていた時でした。
そんなとき、キャリアコーチングを受けることに決めて、キャリアコーチングのプログラムの中に自分史作成があったため自分史作成に取り組みました。
自分史を書いた方法
私が自分史を書いた方法は、Googleスプレットシートに幼少期から現在までの人生におけるモチベーションと具体的な出来事を書き出し、特に心が動いた出来事を赤文字にするという方法です。
私の場合はキャリアコーチングを受講していたため、キャリアコーチングサービス受講先の会社からいただいた雛形をコピーして活用しました。
行動変容
自分史を実際に作成することで、自分自身がなんとなく感じていたことを言語化でき、忘れたい過去のトラウマとも向き合うことができました。その結果、自分自身を肯定することができて、未来に向かって発信活動ができるようになったのです。
ずっと「文章を書きたい。ブログを書いてみたい。」と思っていたのですが、「こんな自分に何か書けることはない。」「こんな内容、こんな文章ではダメだ。」と完璧主義な自分が邪魔をして、ずっと書きたかったのに、何年も何年も書けずにいました。
ところが、自分史を書いて、順風満帆ではなかったけど不器用ながら一生懸命に生きてきた自分の人生を肯定できて、「もしかしたら、自分の人生で学んだことが、誰かの役に立つかもしれない。」「役に立たなくてもいいではないか。書きたいから書くでいいじゃん。」と思えたことでこのブログがあります。
まとめ
自分史は、あなたの人生を深く探求し、現在のあなたを形作った全ての要素を理解するための強力なツールです。自分史を作成することで行動変容のきっかけになることもありますので、ぜひ自分史を作成してみてください。
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